ほうれん草のお浸し/お浸しは浸し物!


ほうれん草のお浸し

【料理長から一言】

お浸しは浸し物!

ほうれんそうのおひたしといえば、和食の定番中の定番ですが、ひと手間かけて、ほんとうのおいしさを!

高齢者の皆様のために、少し柔らかめに湯がいて、しっかりアクをぬき、甘味が増しました。

おひたしは昔、浸し物と呼ばれていました。出し汁に浸す過程でそう呼ばれたのでしょう。

湯がいて、ササッとお醤油をかけて頂くのもお手軽ですが、 薄口しょうゆ、味醂、削り節で作った美味しい出し汁にしっかり浸すと、とても美味しく感じられます。

人参の細切りをプラスして、彩り良く小鉢に映えるお惣菜になりました。IMG_8719

 

味を引き出す料理 VS 味をつくりだす料理

海外の料理は、素材に、美味しいソースやスープで煮込んだりして、味をつくりだす料理です。

一方日本では、長い歴史のなかで、出し汁により、素材の持ち味、本来の味を引き出すことを大切にしてきました。

魚・野菜など旬の食材を大切にしつつ、「素材の美味しさ」を究めてゆくのが和食です。

例えば、このお浸しも、丹念にとった出し汁に浸すことにより、ホウレン草の甘味が引き出されるという、深い和食の神髄があるわけです。

                           特別養護老人ホーム「今井の郷」厨房にて

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【栄養士から一言】

栄養の宝庫、ホウレン草!

ホウレン草にはベータカロチンやビタミンC、B1、B2、鉄、銅などのミネラル分も豊富に含んでいます。
緑黄色野菜の代表だと思います

特に冬場のものは夏や秋に比べてビタミンCや糖度が高いことがわかっています。

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