カレーうどん

【料理長から一言】

ざんぎり頭をたたいてみれば・・・

江戸時代、日本は、鎖国の中で、日本独自の食文化をつくりあげてきましたが、開国と同時に、海外から西洋の文化の波が押し寄せ・・食文化も西洋化へ。

このころの俗謡に「ざんぎり頭をたたいてみれば、文明開化の音がする」とあります。

日本人のそういった西洋の文化を受け入れるのはきっと大変だったと思いますが、当時の日本人にとってきっと魅力的だったにちがいありません。

生活も服装も食事も洋風化していき、ハイカラという言葉も生まれました。

カレーライスは日本人にとっては馴染みやすい西洋料理で、しっかり定着していき、洋食のおいしさを知った日本人は、和食よりも洋食を好むようになりました。

カレーと似て非なるもの、うどんと似て非なるもの

明治時代末期、うどんやそばの人気を復活させるべく、生み出されたのが、洋食と和食を融合したカレーうどんというワケです。

洋と和・・・日本独特の文化である出汁と洋食であるカレーがマッチしています。

洋食のカレーライスとは違う旨みがある・・・これがポイントです。

カレーと似て非なるもの・・・うどんとは以て非なるものとして発展しました。

しっかりと和風出汁を感じさせ、まろやかな甘味もあり、ちょっとスパイシーな味わいのカレー味も生きている独特のつゆ・・・これはスゴイ発明です。

今日のカレーうどん・・・私特製の、旨みしっかりのカレー味の出し汁をどうぞご堪能ください！