肉じゃが

【料理長から一言】

得意料理は？ と聞かれたら・・・

得意料理を聞かれた女性が「肉じゃが」と答えると、男性だったら、なぜか心揺れるのではないでしょうか？

なぜか女性のその一言で、高感度があがるほど、偉大な力をもつ「肉じゃが」・・・・男性の郷愁とでもいいましょうか。

おふくろの味！

肉じゃがと言えばおふくろの味。

牛肉？豚肉？貴方はどちら派？ そもそも、肉じゃがの始まりは、幕末の薩摩藩士東郷平八郎海軍中将が、イギリス留学時代に食べたビーフシチューの味が忘れられず、部下に作らせたものが始まり。

肉じゃがのルーツは海軍料理、それも和風ビーフシチューだったのですね。 ・・・ということは、始まりは牛肉だったのでしょうか？

この”特別養護老人ホーム今井の郷・美立の杜”のご高齢者の皆様に、「おふくろの味と聞いて連想する料理は？」と聞いたら、間違いなく上位にランキングされるでしょうね。

きっとご高齢者も、それぞれ懐かしい気持ちで召し上がって頂けるでしょう。

だが、おふくろの味は、子供のころ家庭料理による味覚から形成されるので、世代によって、地域によって、だいぶ違うかもしれません。

「噛む」ということは・・・

おのずとご飯もすすみます食べ物を噛むということは、脳の働きと密接な関係があるようです。

その噛む回数が多いほど脳細胞が刺激され動き出すと言われています 「噛む」ということは、食事の原点です。

何もかも柔らか流動食ですと、食欲も薄れます。

肉じゃがは、柔らかさを調節できる、とても良い献立です。

たっぷり牛肉を使い、やわらかく煮込みました。

牛もも肉、ジャガイモ、玉ねぎ、人参をお醤油、味醂、砂糖、料理酒、出汁でコトコト・・・。

グリーンピースを彩りにちらして。 無理なく噛める柔らかさ。

とろとろに煮込まれた牛肉と玉ねぎの自然な甘み、旨み・・じゃがいもはその味わいを吸ってホックリ、ホクホク。

甘い醤油味というものは、ご飯が進むものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　特別養護老人ホーム「今井の郷」厨房にて

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【栄養士から一言】 

牛肉とじゃが芋はベストなコンビ！

牛肉は良質のたんぱく質はモチロン鉄分も豊富に含んでいます。

鉄分はビタミンCと一緒にとると吸収がよくなるといわれます。

ビタミンCを多く含んでいるじゃがいもとはベストなコンビというわけです。

【栄養士から一言】

肉じゃがは栄養をバランスよく取れます。

おふくろの味、家庭料理として普及したのは、この栄養バランスの良さが一つの要因です。