豚肉の塩炒め


豚肉の塩炒め

【料理長から一言】

塩でガラリと!

塩は美味しさを引き出すもと、素材の旨みをひきだすもと、料理の味をくみたてるもと。

甘い煮豆にも塩を使うのは、その顕著な例でしょう。

一つまみの塩が甘さを引き出します。

料理に「何か物足りない」時に、塩を一振り!

それだけで、引き立てて料理の味がガラリと変わる! ことも可能です。

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1%の塩

ではその適量の塩加減とはどれくらいなのかご存知でしょうか?

実は、美味しいと感じる塩加減は、1パーセントと言われています。 これは大事な法則です。

料理と塩分の不思議な関係は、私たち料理人にとって、興味の尽きることはありません。

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醤油ベースもいいけれど・・・

今日の料理は豚かた肉を、野菜(長ネギ、玉ねぎ、人参、シメジ、チンゲン菜)と共に炒め、塩たれで調味。

片栗でほんのりとろみをつけました。 塩には、色を止める役目もあります・・・彩り優しい炒め物になりました

醤油ベースの味付けもいいけれど、たまにはさっぱり塩味はいかがでしょう?

シンプルな塩だれで味付けしますと、それぞれの素材の旨みや彩りが際立っています。

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咀嚼しやすさの工夫

野菜炒めは野菜たっぷりの定番おかずですが、ご高齢者様にも咀嚼しやすく、一工夫しました。

もちろん、野菜たちも豚肉も小さめに切りそろえます。

そして、素材を柔らかくしたいですが、そのために炒め過ぎると、野菜たちは水っぽく、彩りも悪くなります。

ご高齢者様の場合、食材によっては蒸したり、さっとゆがいたものを短時間で炒めるといった工夫が必要です。

こうすると、彩りも美しい。・・・・炒め油のつやも相まって、とりどり野菜の色合いを美しく残すのが、中華料理の命ですからね。

                      特別養護老人ホーム「今井の郷」厨房にて

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【栄養士から一言】

 大事だけど、摂り過ぎはダメ

塩分がないと生命を維持することができず、人間の身体に欠かせないものです。

しかし、塩分の取り過ぎは病気の遠因となります。適切な量を守りたいものです。

 

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